漫画「五等分の花嫁」の単行本表紙に描かれた花言葉の伏線を考察

今回はアニメや単行本でも人気のあった「五等分の花嫁」についての考察をしていきます。そのテーマはずばり、「花言葉の伏線」です。

五等分の花嫁の単行本には全ての巻に共通して花びらが描かれています。

そして、花や草には一つ一つ花言葉がつけられており、表紙に描かれている花びらの花言葉を調べると、五つ子の性格やストーリー展開に大きく関わっていることがわかります。

この記事を読んでいただければ、

まさか!?そんな意味があったのか!?

と驚かれるかと思います。

是非、単行本の表紙を見返しながら読んでみてくださいね!

ここから先、花嫁に関するネタバレがありますので、ネタバレはやだよという人は最終巻まで読んでからご覧ください。

考察:漫画「五等分の花嫁」一花の背景にある花びら&花言葉

それではまずは一花の場合から!

一花の表紙を飾るのは第2巻と第7巻で、第2巻には「ひまわり」、第7巻には「黄色のバラ」が描かれています。

ひまわりには憧れ、愛慕、未来を見据えて、という花言葉があり、未来を見据えてというのは、女優を目指している一花と重なります。

また、ひまわりの花言葉には、偽りの愛や”偽金持ち”といったネガティブな意味もあります。

一花といえば、思い出を乗っ取るために、四葉のふりをして風太郎とトランプをしたり、告白を阻止するために、美玖に変装するなどして、自分の姿を偽ることが多く、また修学旅行後には「全部嘘だよ」と言っていたことから、偽りという言葉は一花とリンクしてると言えます。

次に、偽金持ちという花言葉とリンクしている部分を見ていきたいと思います。

一花は五つ子のなかではお金を持っている方ではありますが、引っ越しをした後に金欠になっていたため、お金を持っていそうで、それほど持っていないんですよね(笑)

そして第7巻の表紙に書かれた黄色のバラには、友愛、平和、献身という花言葉があり、特に献身というのは、上杉謙信がモデルの風太郎に対して、金欠ながら本という貢物をしていたこととリンクしているといえます。

また、黄色のバラには不貞、嫉妬、薄らぐ愛、というネガティブな意味もあり、嫉妬というのは、姉妹に対する嫉妬や焦りから足を引っ張っていたこと、薄らぐ愛というのは、修学旅行以降には風太郎から手を引いていたこととリンクしています。

どうですか?

たまたまでしょ?なんて思った人は続きをどうぞ!

考察:漫画「五等分の花嫁」二乃の背景にある花びら&花言葉

続いて、二乃の場合について!

二乃が表紙を飾るのは第3巻と第8巻で、第3巻にはクロユリ、第8巻には紫の薔薇の花びらが描かれています。

黒百合には呪いというネガティブな意味がある一方で、恋というポジティブな意味もあります。

これは、出会った当初、風太郎を呪いたくなるほど嫌っていた二乃がひるがえって、風太郎に恋をすることを示唆していると読み取れます。

また、色より、匂いに特徴があり、匂いをかいだ人全員にトラウマを植え付けることで有名です。

その匂いの感想を一言で言うと、猛烈に臭い。

クロユリは花が180度曲がるほど強烈な匂いがします。

そして、二乃と言えば部屋にいれば隠れていてもわかるほど強めの香水をつけており、黒百合の特徴「強烈な匂い」と一致するといえます。

二乃が臭いと言っているわけではありません!(汗)

あるいは、四葉の花が良すぎただけかもしれませんが・・・

それはさておき、第8巻に書かれている紫の薔薇には、誇り、気品、高貴という花言葉があり、姉妹の中では比較的プライドが高い二乃と一致していると言えます。

考察:「五等分の花嫁」美玖の背景にある花びら&花言葉

続いて美玖の場合について!

美玖が表紙を飾るのは第4巻と第9巻で、第4巻には、青いアジサイ、第9巻には青いバラが描かれています。

青いアジサイには、「知的、謙虚、冷淡」という花言葉があり、知的というのは、五つ子のなかで一番頭が良い美玖と一致しており、謙虚というのは一番頭がいいにも関わらず、自分が一番落ちこぼれだと思い込むという謙虚さを見せており、謙虚が行き過ぎて卑屈になってさえいます。

そして、冷淡というのは感情が表に出にくい美玖の性格と一致しています。

また、第9巻に書かれた青いバラには、「不可能、存在しない、夢が叶う、不可能なことを成し遂げる」という意味があります。

不可能や存在しないというネガティブな意味があるのはなぜなのか?

青い薔薇は、自然界には存在しない花であり、品種改良によって作り出すことも不可能だとされてきたからなんです!

しかし、2002年に遺伝子組み換え技術によって作るのは不可能だと言われてきた青いバラがついに誕生したため、夢が叶うとか、不可能なことを成し遂げる、という意味が付けられました。

これはミクの性格に当てはまっており、風太郎と出会った当初、「お前たちには5人揃って笑顔で卒業してもらう」という風太郎に、「無理だよ、この前のテストでわかったでしょ。2人合わせて100点だよ」と5人揃っての卒業は不可能だと決めつけていました。

しかし最後の試験では、それぞれの得意科目を教え合うという方針で、全員が赤点回避を成し遂げ、無事卒業できています。

まさに、夢が叶い、不可能なことを成し遂げた美玖にぴったりじゃないでしょうか?

また、夢が叶うに関しても、最初は料理が下手で黒コゲ量産機だった美玖が、最終的には二乃と一緒にお店を出し、料理の仕事をするという夢をかなえています。

考察:「五等分の花嫁」四葉の背景にある花びら&花言葉

続いて、四葉の場合について!

四葉が表紙を飾るのは第5巻と第10巻で、第5巻には四葉のクローバー、第10巻には緑のバラが描かれています。

四つ葉のクローバーには、1枚ずつ意味があり、1枚目が富。二枚目が、名声。3枚目が満ち足りた愛。4枚目が、健康。そして四つの葉が揃うと真実の愛という意味になります。

四葉のクローバーに真実の愛という花言葉があることは、四葉が花嫁だとさせる伏線だといえます。

ネタバレしてすみません。

さらっと言ってしまいましたが、風太郎の結婚相手は四葉なんです!

まさか四葉とは・・

個人的には意外でした。

なんか一番あっさりしていたので結婚はないかな?なんて思ってました・・

また、四葉のクローバーには、真実の愛というポジティブな意味がある一方で、復讐というネガティブな意味もあります。

また、第10巻に書かれた緑のバラには、穏やか、希望を持ち帰る、という花言葉があります。希望を持ち帰るというのは、姉妹を転校に巻き込んでしまったことで、自由に恋ができなくなり、夜な夜なブランコにのりながら絶望していたものの、希望は残されていたことを示唆していたといえます。

そして、緑の薔薇よりも注目すべきは、四葉の頭です。

頭にクサカンムリをつけており、花はバラですが、実は草はバラではありません。では、何を使って、冠を作っているのでしょうか?

結論から言うと、月桂樹です。

月桂樹は冠を作るときによく使われる植物で、賞を取ったときについているロゴを見たことがあるはずです。これは月桂樹で作られた冠、通称、月桂冠と呼ばれるもので、勝利の象徴とされています。

四葉といえば、花嫁競争を勝ち抜いたヒロインであるため、第10巻の表紙に書かれた月桂冠は、四葉が花嫁になることを示唆していたといえます。

ここまで四葉が表紙を飾った第5巻と第10巻の花言葉を解説しましたが、もう一つ、四葉が表紙になった単行本があります。それは第13巻です。

花嫁衣装を着ている四葉は、頭にピンクのバラをつけています。緑のバラには、希望を用いるという意味がありますが、ピンクの薔薇には、「感銘、幸福、愛の誓い、美しい少女」という意味があります。

愛の誓いというのは花嫁衣装の通り結婚式を象徴するので、まさにぴったりの花言葉じゃないでしょうか。

表紙の伏線は以上ですが、四葉に関する花言葉の伏線はまだあります。

まずは、みかんの花言葉です。

四葉の好きな食べ物といえばみかんで、学園祭1日目の夜、「鐘キスが誰だと嬉しいか?」と一花に聞かれていたシーンがありましたが、そのとき風太郎が買ったのがオレンジジュースです。

またミカンには四葉が花嫁だと示唆するやばい意味があります。

実は、みかんには花と実で違う意味があり、花には純粋、愛らしさ、そして花嫁の喜びという意味があります。

花嫁の喜び!

これまで気づかなかったことが、マジで悔しいくらい露骨な伏線として存在していました。そして、みかんの実にも非常に興味深い意味が込められていました。

その意味というのは、多産です。

みかんの実は多産のシンボルとして知られています。

もしかしたら風太郎と四葉から生まれてくる子供たちも多いことを暗示しているのかもしれませんね。

考察:「五等分の花嫁」五月の背景にある花びら&花言葉

続いて五月の場合について!

五月が表紙を飾るのは、第六感と第11巻です。

第六感の表紙にはカーネーション、第11巻には赤いバラが描かれています。

カーネーションといえば、母の日などによく送られる花で、花言葉には母への愛、無垢で深い愛という意味があります。

母への愛というのは、五つ子のなかで最も母親に影響を受けている五月の性格と一致していると言えます。

そして、第11巻に描かれている赤いバラには、貞節、無垢で愛らしい、あなたを愛しています、という花言葉があり、貞節や無垢で愛らしいというのは男性に対して警戒心が強かったり、恋愛に対して鈍感な五月と一致していると言えます。

また赤いバラは第11巻以外にも描かれている巻があることをご存知でしょうか?その巻というのは、第1巻です。

五つ子全員が表彰飾る第1巻にも赤いバラの花びらが描かれています。赤い薔薇にはあなたを愛していますという意味があることから、第1巻の時点で、五つ子全員が風太郎を好きになることを示唆していたといえます。

考察:「五等分の花嫁」風太郎の背景にある花びら&花言葉

続いて、風太郎の場合について!

風太郎が表紙を飾るのは第12巻のみです。

その巻の裏には、白いバラの花びらが描かれています。白いバラには、純潔、尊敬、相思相愛、私はあなたにふさわしい、という意味があります。

また、第12巻以外にも、白い薔薇の花びらが描かれている巻があることをご存知でしょうか?それは、第13巻です。

第13巻の裏にも同様に白いバラが描かれています。となると、先ほど挙げた白い薔薇の花言葉は、風太郎と四葉の両方に当てはまっていると考えられます。

まず、純潔というのは、高校3年で付き合ってから結婚式当日まで一度もキスをしていないこととリンクしています。

尊敬というのは、四葉は一人旅ができる風太郎を、風太郎は母親を楽させるために勉強を頑張ると宣言した四つ葉を互いに尊敬し合っていました。

また、高校生になった後でも、四葉は約束してからずっと勉強を頑張り続けていた風太郎を、風太郎は、誰彼構わず人助けをする四葉を互いにリスペクトしていました。

そして、相思相愛と私はあなたにふさわしいはその言葉の通り、お互いに思い合ってることを暗示してると思われます。

まとめ

いかがでしたか?

今回は、「五等分の花嫁」花言葉の伏線を紹介しました。

五等分の花嫁では表紙や作中で花がよく描写されていますが、五つ子の性格やストーリー展開に強く関係していることがわかっていただけたら幸いです。あらためて見ると作者:春場ねぎ先生の伏線回収方法がおしゃれだなと感じた作品でした。

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